前回記事までは、前置胎盤~低置胎盤による切迫早産の入院生活について書いてきました。
入院のおかげで無事に胎盤が上がるまで持ちこたえ、帝王切開の予定が一転、通常分娩可能になりました。
今回はようやくたどり着けた出産レポです。
和痛分娩(いわゆる無痛とやり方同じだが、いきむために痛みを少し残す)の予約をしていましたが、休日に破水してしまい普通分娩となりました‥。
※医療に関する情報はあくまで私の場合に受けた説明であり何も保証しません。ご自身のことは専門家にご確認ください。
切迫解消→転院
北大病院の入院生活のおかげで切迫の危機を乗り越えた上、幸運にも胎盤位置も改善したため転院可能となった。
★北大病院での入院生活についてはこちら★
もう帝王切開だろうと諦めかけていたので、夢にまで見た展開。
北大病院では無痛分娩が休止中だった。絶対に無痛がよかったこともあり転院を選択。
転院先は一番最初に妊娠7週時点で無痛分娩の予約を取っていた札幌マタニティ・ウィメンズホスピタルだ。出戻りである。
改めて札幌マタニティでも診察を受け、問題なく経膣分娩可能と言われてうれしかった。
「随分といろいろな経過を経て戻ってこられたようで、どうもお疲れ様でした。」と先生に言われて笑った。
妊娠後期にしてようやく普通の妊婦生活に戻った。
突然の破水〈39w1d〉
「突然の」と書いたが、人工処置以外で突然じゃない破水なんてない。
イメージで先に陣痛が来るものかと思っていたが、破水先行パターンとなった。
39w1d=予定日6日前の早朝4時頃、眠っていたのだが何かが出る感覚で起きた。
トイレに向かう途中で透明な水が流れ出ていて、自分の意志で止められなかったので破水だとすぐわかった。
なぜ妊娠周りは毎度なにか起こるのが明け方なのかと問い詰めたい。
「おかーーーさん、破水したっぽい。」
2階で寝ている母を呼ぶとすぐ降りてきてくれる。
寝起きの良い旦那さんもすぐ起きてくる。
病院に電話して、すぐ来てくださいとなる。
札幌マタニティは手ぶらお産を掲げており、入院バッグがついてくるので何も準備しなくていいのがラクだった。
それにいつでも物は届けてもらえるし、と入院も3回めとなると準備はお手の物だ。
母と旦那さんと3人で病院へ向かった。
入院1日め
よりによって土曜日だ。
土日と夜間は無痛分娩非対応である。
今思うと、そんなことは最初からわかっていたのに、なぜかイケる気がしていたことが恐ろしい。
自分は休日や夜間に当たらない気がなぜしていたのか。
冷静に考えれば、土日と夜間がNGってことは平日日中のみ=5/7×1/2=5/14=35%くらいしか当たる確率がない。
もちろんそれは自然陣痛や自然破水の場合の話だ。
元々は計画無痛分娩で入院日が事前に決まっており、誘発剤で陣痛を起こす予定だった。だからなんかイケる気しちゃうよね。
予約していた入院日は破水した日の2日後だった、惜しさが悔しさを助長する。
病院に着いて内診。
「子宮口は1cmってとこですが、破水してるので入院になります。」
プレデリバリールーム(陣痛室)に案内される。
陣痛を気のせいと思い込もうとする
土日を乗り切って月曜までいければ無痛分娩ができるため、お産進んでほしくないと思った。
初産婦さんは破水しても全然子宮口開かないこともあるからね~と言われ、そうだよね!と思った。
入院した時間が早朝すぎたので、母と旦那さんは一度帰宅し、荷物を持って午後にまた来てくれることになった。
この時点全く変化なく余裕の私。
テニスボールで押すってどうやるのかを旦那さんと予習したりしていた。
ところが夕方頃からなんだかお腹が痛い。
前駆陣痛かな‥? と言い聞かせて前駆陣痛をググる。
今振り返れば破水してるんだから本陣痛に発展するよね、と思うのだけど、信じたくない気持ちから気のせいだと言い聞かせた。
ちなみに私は日頃割と多くのことを「気のせいかな」で済ませられる神経をしている。
しかし、陣痛ばかりは無理だったわ。
19時になり、痛みはかなり強くなっていた。
子宮口は3cmと言われ、ここから一気に進むかは微妙と言われる。
いったん母と旦那さんに帰宅してもらうことにした。
この時点で痛すぎて態度がめちゃくちゃ悪い私。
母が平野紫耀の画像を「ねぇイケメンでしょ~」と見せてきただけでめっちゃイラッとした(笑)
それどころじゃない。
ぐんぐん開く子宮口
母と旦那さんも帰宅したことだし今日は収まってくれ、、という思いはかすりもせず、ぐんぐん子宮口が開いていった。
20:00 痛すぎてナースコール
え、待って、痛い、これ本陣痛??と受け止めきれない気持ちでナースコール。
「間隔5分以内ですか、陣痛っぽいですね」と言われる。
「いや普通に産むとか無理・・・」と言ったら、
「無理とか言わないで!赤ちゃんもがんばってるんだから」と言われる。
うるせぇ無理なもんは無理なんだよ!!と思ったのを覚えている。陣痛中の妊婦にまともな正論説教は通じない。
「辛かったらご家族呼ぶ?まだ産まれないとは思うけど‥」
「来たってなんもできないんで。」と答える余裕のなさ。
気休め的なものは一切いらず、とにかく痛みをなんとかしてという感じで痛みに支配されて人格が変わる。いや、元々の人格が出る?
その辺でウロウロやオロオロされてもなーと思った。かといってなんで1人でこんな痛みを耐えなきゃいけないわけ??
思考回路がメンヘラ化する。
23:00 痛すぎて横になっていられなくなり立ち上がる
ベッドから立ち上がってテーブルのようなところに手をついてフーフーと呼吸をしていたので、部屋に入ってきた助産師さんに驚かれる。
横になれないんですか?と聞かれ、立ってる方が痛くないと答えた。
「あらそんなに?内診してみましょう!」
「おお、子宮口5cmです。今日病院来たとき1cmだったのに素晴らしい進みのお産ですね!」と褒められるも全く喜べず。
「そろそろLDRに移動しましょうか。ご家族は呼びましたか?」
呼んでないけど、産まれそうなのかを聞く。
「今すぐではないけれど、この進みだったら朝までには産まれてると思います。」
まじか、と思いつつ母と旦那さんに連絡。
結局真夜中に戻ってきてもらうことになった。
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