全妊娠のうち15%が流産だということも、胎嚢確認→心拍確認という妊娠初期のステップも、なんにも知らなかった私。妊娠も流産も初めての経験でした。
(*今は流産後奇跡的にすぐ妊娠することができました。そちらについても追って書きます。)
自分が経験してわかったことは、言わないだけで流産を経験している人は身近にも多くいるということ。そして、自ら言うような話題でもないから当事者になった人以外には知られづらい経験だということ。
私の場合は、実体験をブログやSNSに書いてくれた人の情報が自分の心の準備・防御につながって、結果的にメンタルを守ることができました。
ひとつの実体験・情報として、知ることがプラスになる人に向けて書きます。
妊婦経験のない方でもわかりやすいように書いています。
※医療に関する情報はあくまで私の場合に受けた説明であり何も保証しません。ご自身のことは専門家にご確認ください。
初めての妊娠検査薬
生理予定日から4日遅れていた日。
生理周期安定型で遅れることもあまりなかったのでもしかして‥と思っていた。
「なんかいつもと違う感じがする」という感覚があった。お腹に力が入らない(入れてはいけない?)ような不思議な感じ。
ドラッグストアで妊娠検査薬を買って、1回め線が薄くてもう1回買いに行って、時間を置いてドキドキしながら検査した。線が濃くなって確信した。超びっくりした。
*オススメは安くて見やすいクリアブルー。線が薄かったりで1度で確信持てないことも多いので2回用が◎
このときは休みで実家滞在中だった。
前日一緒に飲んでいた幼なじみにLINEで報告して大騒ぎするなど、いま思うと微笑ましい、ありがちな感じで盛り上がっていた。
翌日産婦人科に行ったら、まだエコーでは見えなくて。尿検査の結果から妊娠してること自体は間違いないと言われた。
妊娠週数が早すぎるとまだエコーに写らないということも、このとき初めて知った。妊娠ってなんでも初めてづくしだ。(この日で4w1d‥妊娠に気づくのが早すぎる笑)
東京に戻り彼(現夫)に報告したら結婚しようと言ってくれて、翌日にはベビー用品店にウィンドウショッピングデートに行くような浮かれぷりだった。
胎嚢確認~心拍確認
クリニック受診②【5w0d】
今となっては落ち着けよと思うところなのだけど、当時はソワソワして一刻も早くエコーで赤ちゃんを確認したかった気がする。
エコーで胎嚢が確認できない場合、可能性は低いが子宮外妊娠の可能性もある、という情報に触れてびびっていた。
最初の受診から1週間も経っていない5w0dに東京でも受診。
そしてまた見えなかった。赤ちゃんが見えないと騒いで、落ち着けと母&夫になだめてもらう。
クリニック受診③【5w4d】〈胎嚢確認〉
またまた前回受診からたった4日後に別のクリニックへ。
前回のクリニックが土日診療をやっていなかったので、いずれにせよ転院するつもりだったとはいえ間髪入れずの受診^^;
(妊娠検査薬で陽性が出ても、クリニックの初診は5w後半までは待つのがオススメ。せっかく行っても見えません。)
ここでようやく6.8mmの胎嚢が確認できた。
無事に胎嚢が確認できてホッとしたけれど、この胎嚢確認の時点で先生は言っていた。
「ちょっと小さいかな。でも胎嚢が子宮内に確認されるのがまず大事、よかったね。また1週間後に来てくださいね。」
え、小さいの‥? 平均てどれくらいなんだろう、と平均検索魔と化す。
実はこの時から、一貫して毎回の診察でずっと「小さい」と言われ続けた。
検索しては、同じように小さいと言われていて結果流産になってしまった人や、小さいと言われたけどなんでもなかった人のブログやTwitterを読み漁った。
検索したところでそれはその人の話。別の赤ちゃん。私は私。検索に答えはない。
もちろんそうも思ったのだけど。
でも、その行動なしに全くなんにも心配していない状態のまま経過が進んでいたら、私は突然の流産の宣告を受け止められなかったと思います。
「そういうこともあるんだ」と幅を持たせてくれた実体験情報に救われました。
クリニック受診④【6w2d】〈心拍確認〉
1週間後に来てと言われたのに、またまた1週間経たず5日後に受診。
心拍が見えない状態での流産率が15-18%なのに対し、心拍確認後の流産率は2-3%に下がるという医療記事を読んだりしていた。早く心拍確認したい気持ちでいっぱいだった。
ちなみに、よく耳にする化学流産というのは妊娠検査薬は陽性になるけれどその後着床せず、胎嚢が確認できないまま妊娠が終わることを指す。化学流産は妊娠・流産の回数にカウントされない。
今は妊娠検査薬の精度が上がったから気づかれるようになったけれど、タイミング的にも普通の生理と同じくらいに出血が起こるため、ひと昔前まで化学流産は気づかれないものだったらしい。
私は胎嚢確認が前回の受診でできていて臨床的妊娠は成立していたので、次のステップが心拍だった。
先生「うん、心拍確認できたね!」
心拍数103。初めて胎芽が見えた。小さい丸がドクドクと脈打っていた。
「わー動いてる‥‥!」と声が出た。感動した。心音も聞こえた。
先生「うん、心拍確認できてよかったね!ただちょっと小さいのが気になるかなー」
初めて見えた胎芽(赤ちゃん本体)の大きさはCRL3.8mm。胎嚢は13mm。
また小さいと言われたな‥と引っかかって平均値検索しつつも、心拍確認後はグッと流産率が下がるという記事も多く、一喜一憂する日々。
それと同時に、里帰り出産を希望していた病院が人気で妊娠7週までに分娩予約しなきゃ埋まる、かつ、予約のためには里帰り出産でも一度直接診察を受けないといけない、という鬼フローだったため、一時帰省の手配をした。
あと、当時は心拍確認できたらよいか、と思って父親や旦那さん側の家族にも妊娠したことを告げてOKと段取ったのだけど、オススメしません。
個人的には少なくとも妊娠12wを迎えて初めて報告するのがよいと思った。他人相手なら安定期に入る妊娠16週まで待つのがオススメ。
妊娠したことを報告した分だけ、流産したことも報告しなければならないから。
里帰り出産予約 @札幌
クリニック受診⑤【7w1d】里帰り出産予約
分娩予約のために飛行機で帰省、里帰り希望の病院では初めての診察。
ここで一番言われたくない単語を言われる。
診察の時点でモニターを見ている先生の沈黙が長めで、なんかやだなと思った。
「心拍は確認できるのか‥」とつぶやきながら脈の波を見せてくれた。よかった今日も動いている‥!と思って診察台を降りる。
「7週にしては小さいね。問題は前回からの成長なんだけど‥」
前回のエコー写真は持ってるかと聞かれ、見せる。
「うーん‥‥前回が6w2dでCRL3.8mmで、今回が7w1dでCRL5.1mm‥一応大きくはなっているのか。でも、今の週数って1日1mm大きくなっていく時期なんだよね。それが6日間でこの1.3mmだけの変化ってなると。。大きくなれていないと流産することがある。」
え、いま流産って単語言った?
衝撃だった。
なんとなく、心拍も確認できている状態だったし、ナイーブな妊婦に対して流産するかもなんて不確実なことは言わないだろう、とどこかで思っていたのかも。
「でも経過観察で、無痛分娩の予約はそれはそれで取っておきますね。日にちは‥」
分娩予約を取って終了。
このときはこの先生のことが一瞬で嫌いになるくらい、冷静でいられなかったのだけど、今になって振り返ると正しかったわけで、見る目のある先生だったんだなーと思う。
そして、私が一番覚悟したのは、診察室を出てからこのときもらった心拍のエコー写真を見直したとき。
「100bpm」の記載。え‥前回心拍数103だったのに、、増えてないどころか遅くなってる。。
赤ちゃんの心拍数は妊娠9週頃まで右肩上がりに増えていくもので、妊娠7週だと130以上になるという情報を見ていた。
心拍数が伸びていないで流産にならなかった人の口コミは見つけられなかった。
ダメかもしれない‥と思った。
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