流産発覚
【8w2d】出血があり病院へ
まだ札幌滞在中だったこの日、昼ごろお手洗いに行ったら、おりものシートに茶色い出血が少量だけれどついていた。めちゃくちゃ嫌だなと思って動悸がした。
鮮血ではなかったけれど、通常妊娠中は出血しないものなので、病院へ電話して相談。
元々その翌日に次回診察の予約をしていたこともあり、明日来るも今日来るも変わらないので今から来れるなら来ますか?と言われ、急きょタクシーで向かって診察してもらうことに。
内容的にそんなに緊急性を感じられなかったみたいで、少し待った気がする。
診察室に入って診察台へ。
先生が見ているエコー画面が一緒に見える配置の病院なので、私にもすぐわかってしまった。
心臓が動いていない。
でも先生はなにも言わない。ちなみにこのときこの先生に当たって本当によかったと思う女性の先生だった。
「隣の診察室の機械でも見てもいいですか?部屋移動させてごめんなさい。」と言われた。
診察室を移動し、別のエコー機械でもう一度見る。
「はい、終わりにしますね。着替えて椅子の方に来てください。」
私が気づいていることに先生も気づいているけれど、エコーを見ながらはなにも言わなかった。
椅子に座ってからもしばし沈黙で、とても言葉を選んでくれた。
「赤ちゃんの成長が止まってしまっています。」
さすがに動揺していたのでうろ覚えだけれど、そう切り出してくれた気がする。
「はい」としか言わない私に、ゆっくりと今後の処置について説明してくれた。
子宮の中に赤ちゃんが留まったまま、腹痛などの症状が起こっていない、エコー検査で見つかる流産のことを稽留(けいりゅう)流産という。
処置の選択肢は「流産手術」or「自然排出待ち」
「エコーで見た感じ自然に出てきそうな感じもしないから、手術をオススメします。放っておくと感染などのリスクもあるので。お腹の中の赤ちゃんと1日でも長く一緒にいたい、とおっしゃる方もいるので、そういうのがあれば別ですが・・・」
と言われる。
「もう、動くことはないんですよね…?」
なんでそんな困らせることを言うのか、と自分に思ったけれど、念のため聞かずにいられなかった。
「…そうですね、ないです。」
亡くなったお腹の赤ちゃんと1日でも長くいたいというマインドに関しては私にはなかった。むしろ長引くほうがつらい気がしたので、その場で手術同意書にサインをし、5日後に手術を予約した。
流産の理由を検査(絨毛染色体検査)
なぜ流産になったのか? が知りたかった。
「この時期の流産は元々の赤ちゃんの染色体異常がほとんどで、お母さんがどう過ごしていたかとかは関係ない、防ぎようのないものです。」
そう説明されたし、知識としてもそれは知っていたけれど、本当に赤ちゃん由来の染色体異常なのかをはっきりさせたかった。もし私由来の不育症とかであれば今後に関わってくる。
「染色体異常が原因だったと調べる方法はありますか?」
絨毛染色体検査(POC)でわかるけれど、1回めの流産なので保険適用されず自費になるということを説明される。
自費で問題ないので、と即お願いする。ちなみに検査費用は37,000円だったのだけど、調べるともっと7万とかかかるクリニックの方が多いので、安かったぽい。
手術の場合は手術で妊娠成分を取り出すのでそのまま検査に回せるけれど、もしも手術前に自然排出になった場合は持ってきてくださいと言われる、ひぃ。
ちなみに、自然排出になった場合は絨毛染色体検査はできません、と言われる病院も多いみたいだけれど、私の病院は自宅等で自然排出になっても持っていけば検査対応できるとのことだった。
その情報知らなかった、私も自然排出でも検査できるならしたかった、という声をTwitterでけっこういただきました。(結局対応可否は病院によると思われますが、無菌じゃなくても技術的には検査可能です)
私は性格的に理由をハッキリさせて次にいこうとする方だし、流産したときしか調べられないことなのだから、絶対逃したくないと思った。
家族への報告
先生と話し終わったあとは看護師さんにバトンタッチして、手術入院当日の説明があったのだけれど、私が話をスムーズに進めすぎているように見えたのか、心配した看護師さんが、いったんご家族にご連絡などされませんか?と椅子のあるスペースに案内してくれた。
さて、こんなに言いにくいことって今までの人生で他にあっただろうか。と思った。
平日の夕方だったので、旦那さんはまだ仕事中。
病院の帰りはお母さんに迎えにきてもらう予定を元々してたのもあり、迷った末、先にお母さんにかけることにした。
心配な症状があるから病院に行ってくるねと事前にLINEしていたのもあり、まだ旦那さんよりかけやすかった。
母親というのは娘のテンションが手に取るようにわかるので、電話に出た瞬間から「ん、どしたの?」と言っていた。
赤ちゃん、ダメだった。
と口に出して言ったら、初めて涙が出た。
母は「そりゃ泣くわ」と相づちを打った。
これから手術の説明を聞くからまだかかるけど、なんだかもうお腹がすいた、と言った。
むしろお寿司食べに行く?と提案した私。
このときの妊娠ではナマモノも避けていたからしばらく食べていなかった。かといってそんなに食べたかったわけでもなかった。
なんだろう、これぞ空元気という感じだ。
母は「わかった。いつものお寿司屋さんもう混む時間だから先に並んで待ってるね」と言った。
終わってお寿司屋さんに行ったら、母が呼んだのか妹も来た。
3人でお寿司を食べて帰宅した。
余談だがこの日父はコロナと診断されて、空き家になっている祖母宅に自主隔離していた。笑
そんなこと同日に重なる? てことが重なるもんだ。
次回は「手術を待たずして自然排出…! 流産理由の検査結果」について書きます。
つづく
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