すっ転んで顔面からダイブ…口元をコンクリの床に打ち付け、上の前歯2本が欠けて下唇を下の歯が貫通した大怪我から早3週間。どアップですみません、こんな調子で傷に絆創膏を貼って過ごしています。
傷の綺麗な治し方について調べまくって詳しくなりましたので、その後のレポと併せて書きます。
顔面から転倒!顔に負った傷のその後
顔に大怪我し、口腔外科と皮膚科と形成外科を渡り歩いたレポを書いた前回から3週間経ちました。
\前回記事はこちら/
幸いにも傷の箇所自体が目立たない(下唇の影になる部分なので)のと、傷自体も湿潤療法のおかげでかさぶたを作ることなく綺麗にとじてくれました。
顔の傷だし、綺麗に治したい! という思いで色々調べていくと、子どもの頃に傷に消毒液を吹きかけてガーゼ(や絆創膏)を貼っていたのが実は間違いだったのだと知り、えっそうなの??と驚きました。
湿潤療法とは
「傷は消毒して乾燥させ、かさぶたが剥がれたら傷が治ってきた証拠」みたいな子ども時代の常識、実は傷にとって最悪なんだそう。。かさぶたを作ることなく治すのが傷を綺麗に治す秘訣です。
ひどめの傷を負うと傷口から出てくるジュクジュクした液体ってありますよね?あれを滲出液(しんしゅつえき)といい、細胞の成長や再生を促す「キズを治す成分」が含まれているというのです。
つまり、ジュクジュクした滲出液こそが傷を治しているわけです!
だから浸出液を乾かさずに傷口に留まらせることで傷が早く・綺麗に治るというのが湿潤療法。滲出液を固まらせず傷口に留まらせ、湿らせたまま傷を治す方法のことです。
私が真っ先に浮かんだのはキズパワーパッド。
まさに湿潤療法を行うためのもの。これまで私は傷に直接貼れるってことしか認識しておらず、治りが早かったり綺麗に治る理由などは今回のことがあるまでちゃんと分かっていませんでした。
\従来のドライヒーリングとの違いの図が分かりやすい(キズパワーパッドのしくみ)/
\皮膚科のサイトにも湿潤療法のすすめが多く見られる/
消毒液を使ってはいけない
もう1つ重要なことは、湿潤療法を行うときに消毒液を使ってはいけないということ。
消毒液を使うと、滲出液(これこそが傷を治す)の中の傷を治す成分も一緒に死んでしまうんです!
これがけっこう驚きました。傷口ってついつい消毒したくなりますよね。私も今回の怪我で病院からの帰り道に消毒液をドラッグストアで買ってました。消毒する気、満々でした。
でも、帰宅後湿潤療法について調べて消毒液NGを知れたのでギリギリ、消毒液は1度も使っていません。
水道水で洗うので十分という記述を信じて水道水で洗い、傷が良くなってきてからは酸性の洗顔フォームで洗いました。しみることも細菌感染することもなく大丈夫でした◎
(※細菌感染を防ぐ抗生物質「フロモックス」は皮膚科で出されて飲んでいました)
消毒液を吹きかけてガーゼや絆創膏を貼って傷口を乾燥させてしまう昔の療法がいかに良くないか。
全ては傷を治す成分が滲出液にあるという理由を知ると合点がいきます。
湿潤療法のやり方
ケガ直後の滲出液が出ている時と、滲出液が止まった後で取るべき対処が異なります。滲出液が傷口から出なくなった後は軟膏で傷を保湿しました。
滲出液が出ている期間(ケガの直後~翌日くらい)
最初、皮膚科で貼られた絆創膏に滲出液が染みているのが外から見えるくらいの状態。
このフェーズでキズパワーパッドを貼るのが正解なんだそう。
①水道水で傷口を綺麗に洗う ※消毒液は使わない
②傷に直接キズパワーパッドを貼る
キズパワーパッドが滲出液を吸い取って白くぷくっと膨らんで傷を湿ったまま保護してくれるようです。
私はキズパワーパッドをネットで買って届くのが遅くなってしまい、届いた頃には滲出液が止まりかけていたので1回しか使いませんでした。
滲出液が出ていないのに、傷口に直接キズパワーパッドを貼ると、かさぶたが出来てしまう上に剥がす時にかさぶたが一緒に剥がれて傷の治りが遅くなってしまいます。そこの見極めは注意!
滲出液が止まった後の期間
洗顔後すぐに軟膏(皮膚科でもらった抗生物質入り)をかなり多めに塗りたくって傷が乾かないよう(=かさぶたが出来ないよう)に保湿し、その上から普通の絆創膏を貼っています。
ケガ翌日に行った皮膚科でかさぶたをガシガシ削られて痛すぎてキレた(*前回記事参照)ときに、まだケガ直後で無理やりかさぶたを引っ剥がしたのでめちゃくちゃ滲出液が出たわけですが、それ以降の3週間は傷口を乾燥させたことは一度もなく、かさぶたができることなく徐々に治しています。
今思うと、あの時かさぶたを剥がすのは必要があってのことだったのですが(かさぶたが出来てしまってる状態だと湿潤療法もできないので)にしても痛かったな、、
皮膚科の後にいった形成外科でその話をしたら、形成外科の先生は「俺なら生理食塩水をかけてゆっくり剥がす」と言っておられましたとさ。くぅ。
欠けた前歯2本は応急処置
欠けた前歯2本は、ケガから1週間経って口の中の傷が治ってきていたタイミングで(口の中は治りが早いというのは本当でした)プラスチック付け足しの応急処置で見た目をなおしてもらいました。
ただし本格的な治療は保険適用と保険適用外で料金がもちろん異なり、保険適用なら1本1万円だけど保険適用外で綺麗に治すなら1本10万円と言われました。
お金に羽が生えて飛んでいく図が浮かびました。
いまだに下唇はしびれている
ケガ直後には腫れ上がって全体がしびれていた下唇。今はしびれの範囲は狭まって、下唇の真ん中2センチくらい(傷の直上)にしびれが残っている感じです。
歯医者の先生によると、今回ほどの衝撃を受けていると時間はかかるけれど、2ヶ月くらいかけて徐々に治っていくと思うと言われたので、あと1ヶ月くらいは様子見です。
まとめ
湿潤療法について、良いこと知れた!と思ったので書いてみました。今後はケガしたら滲出液が出ているうちにすぐキズパワーパッドを貼って、早く綺麗に治そうっと。ひとつ賢くなりました。
そもそも滲出液が出るレベルの怪我をしないことですね。
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