顔面から転倒!顔に傷を負った私が掛け合った病院レポ つづき
翌日に形成外科を探す
前日は皮膚科で激萎えし、ケガ自体のダメージも大きくて意気消沈してもう何もする気が起きなかったのだけど、やはり部位が顔だけに傷跡が残らないのかがどうしても気になってきて帰宅後ずっとネットで色々調べる。
縫うなら、形成外科医とその他の専門医ではレベルが段違い、という情報も多く出てきたので、やはり皮膚科で縫わなくてよかったなとは思ったのだけど。
下手に縫うくらいなら縫わないほうが綺麗になることも全然あるようで、やはり腕の問題だ。
形成外科ってそもそも何? ということも行ったことがなくてこれまでは曖昧だったけれど、簡単に言うと見た目を美しくすることを専門にしているんだな、と認識。なので縫う機会の場数やひどい状態の人を診てきてる実績も違いそうだった。
後から行っておけばよかったと思わないためにも、今からでも形成外科に行こう!と思い立って、受傷翌日になっていたけれども形成外科を探す。
電話で断られた人気形成外科
近所で1番口コミが良かったとある形成外科に電話をかけたら看護師さんに繋がれ、最初はふむふむって色々経緯を細かくヒアリングしてくれて、何分で来れます?とかも聞いてくれたのだが、5分後に折返し電話で来院を断られる。
「アゴが折れてないかの確認で歯医者でレントゲンを撮らなかったとのことですが、そういうのって後からやっぱり折れてた、とかも多いので、まずは大きい病院に行ってレントゲンを撮ってから来てください、あと、今日は予約がいっぱいで混んでるので。」
混んでるから断られた感の強さ。形成はとにかくケガしてからなるべく早く行ったほうがいいって一番わかってるはずなのに、冷たいのな~。と思ったけど、そうですかと言ってあっさり引き下がった。そんな対応の病院はこっちだって願い下げだ、気持ちの余裕のないわたし。
2番目に近所の形成外科に電話をする。かけた時点で時刻14:15。先生に繋がり、「おお、もちろん診れるよ、でも土曜だから14:30までなんだけどすぐ来れる?」
「え!そうなんですか、15分くらい遅れちゃうかもしれないんですけど…」と言うと、
「14:45くらいってことね?わかった待ってるよ。」と言ってくれて神様に思える。
Google MAPの口コミにも、とても親身になってくれるベテランの名医と書いてあって不安も少なく急いで向かった。
形成外科を受診
いかにも人の良さそうなaround60くらいの優しそうな男性の先生。どうしたの?と聞いてくれるその聞き方からして優しい。(弱っている)
受傷は前日のAM2:00なので、1日半くらい経っており、その間は口腔外科と皮膚科を受診したことを話す。
どれ…?と触られそうになった時に、痛いの嫌だ!!と思ってちょっと逃げた仕草をすると、「大丈夫、痛いことはしないから、ね!」と言ってくれる。
そぉっと診てくれて、開口一番
「これは歯が裏から刺さったね」
「え…?っと、貫通してるってことですか?」
「うん、明らかに貫通してるね。」
まじか。昨日は皮膚科の女医が楽しそうに聞いてきていい加減にしろと思ったが、貫通というパワーワードも聞くのが2回目なのもあり脳内が理解した。
言われてみると、口の内側の歯が強打してえぐれた位置・高さと、おんなじところの表面皮膚が裂けているし、貫通したと考えるのが位置的にも納得いった。
でも、理解はしたけど怖すぎない????まじ???ってさすがにびびった。
先生は、ケガしてすぐに来てくれたら僕の方で色々処置したのに~と言いつつも、
「でもこれならたしかに縫わなくても良いくらいだしそんなにはひどくないよ、それに今回跡が残ったって平気、そんなの後からいくらでも消してあげるから。傷跡消すのも、手術で縫いなおす以外にもレーザーとか色々あるから、だからもし気になったらその時はまたおいで、任せて。」
神ですか??
一番言ってほしかったことを言ってくれたという感じがした。
後からでもいくらでも綺麗にできると言い切る心強さ、これは形成外科でしか得られなかった。さすがその専門。
鏡を渡されそうになった時、前日の皮膚科のトラウマで
「見るの怖いんでいいです……!」
と思わず鏡拒否した私に、
「なーに言ってんの自分の顔だよ??あなた以外誰も責任持てないよ、あなたの顔だよ?」
と優しく言ってくれてハッとする。言ってくれてよかった、メンタルブレイクしすぎてた自分に気づく。
おそるおそる鏡で見たら、前日に皮膚科で見た傷はかなりふさがっていて思ったよりずっと小さくて一気に安心。ここで見させられなかったら、家で自分でガーゼ貼り直す時に見るの余計すごく怖かっただろうし本当に良かったと思った。
「外側の見える皮膚の傷は小さいし、ちょうど下唇の下だから影になって目立たない場所だし良かったね、大丈夫だと思うよ」と言ってくれてまた安心した。
むしろ、口の中から歯が刺さっているのもあり、内側の口の中側の傷の方がひどいと思う、と言われる。口腔外科の歯医者さんとは逆の見解でちょっと混乱する。まあ口腔外科はそもそも貫通してると思ってなかった様子だったのだけど。
なんなら、口の中の方を1針くらい縫って開いてる傷口を寄せるのもありだと思うけど?と言われたけれど、口の内側は見えないし縫うのも麻酔も怖くてあーだこーだ言った挙げ句結局縫わないことになった。
ただ、口の中の歯にえぐられた傷部分は見た感じもしかして細菌感染してるかもしれない、細菌感染すると化膿するからそれを避けたい、抗生物質出された?と聞かれる。前日の皮膚科で出されていた。ちゃんと飲みきらなきゃいけないものだと認識する。
処方箋でも、感染を抑える抗生物質は必ず飲みきってください、良くなっても途中で飲むのをやめないでくださいと言われた。これ、抗生物質もらうときよく言われますよね?
今までは無視して飲み続けたことなかったけれど、今回は絶対ちゃんと飲みきろうと思った。先生がちゃんと飲む意味を説明してくれてよかった…。
「それなら出るべきものは出てるから大丈夫。あとはうがいをすると口の中の傷の周りの菌の繁殖をおさえられるから、なるべくうがいをするようにしてね」と言われる。
イソジンとか買ったほうがいいですか?と聞くと、水で大丈夫、とのこと。
今回調べて知ったのですが、切り傷などのケガした時にじわーっと出てくる体液(滲出液)は、あれがまさに皮膚を治しているそうで、傷に直接貼るキズパワーパッドとかも体液を傷に留まらせるようになっているのはそういうこと、と。
その場合消毒してしまうと皮膚を治す成分も同時に死んでしまうそうで、消毒がNGのパターンがあると。。知らなかった。今回貫通してるので、イソジンうがいも表面の傷までつたってしまう可能性もあるので避けるか、使うにしても薄めにしてねと言われました。
細かい疑問にもすべて答えてくれて本当にありがたい、泣ける、と思った。
ケガから3日めの今
思わず勢いで書いたタイムリー記事なので、ここから傷がどう治っていくかはまた次回へ。
読んでるだけでも痛いような内容にお付き合いいただいてありがとうございました。
伝えたかったことは、
顔にケガを負ったら形成外科に行って!
ということです。その道のプロです。
私はそんな事態を想像したことすらなかったので、今回かなりあわあわしました。歯が欠けるというオプションがあったのもあり…。
結果的には形成外科に行くのが翌日になってしまったものの、形成外科でも縫わなくてもOKとの見解で私は良かったですが、もし、見た目的にも気になる大事な顔に傷を負った場合は絶対形成外科に行くべき!と強く思いました。
縫う場合は受傷からできるだけ早い方がいいそうなので、もし万が一、ないと信じたいが万一また顔にケガすることがあったら一番先に形成外科に行こうと思いました。
口腔外科は口の中のことしか分からんし、皮膚科は皮膚のことしか分からないけれど、形成外科は突発的な事故で傷を負った人にも慣れっこなので、やはり場数と安心感が全然違った。
「こんな、歯がくちびるに貫通して刺さった人とか他にも来るんですか…?」
と帰り際に思わず質問したら、
「ああ!そんなん全然、よく来るよ~」
と言われた。
医者なんてまともな神経してたら務まらないような、って思いました。笑
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